実家じまい〜放置の理由は“罪悪感”? 親の一言が子どもを救う〜

今朝の『羽鳥慎一モーニングショー』で「実家じまい」について特集されていました。

実家じまいといえば、タレントの松本明子さんがご実家を25年間空き家のまま維持し、維持費に約1,800万円もかかったというお話が有名ですよね。
今朝の番組では、俳優の原田大二郎さんがゲスト出演され、ご自身の実家じまいの体験談を語られていました。

原田さんのご実家は、お父様が退職金で建てられた大切な家だったそうです。そのため、「売却することに罪悪感がある」と、12年間も空き家のまま持ち続けていたそう。
月に1回ほど東京から山口県まで通って庭の手入れなどを続け、かかっていた年間維持費は約45万円。12年間で合計540万円にもなります。
最終的にはテレビ番組の企画をきっかけに売却を決断されたそうですが、家の中の荷物の処分費用や建物の解体費用で、さらに約300万円かかったとのことでした。

なぜ空き家は「ずるずると放置」されてしまうのか?

私は常々、「空き家問題は、空き家になってから考えていては遅い」と感じています。

  • 松本明子さん:お父様からの「実家を頼むね」という言葉への強い責任感
  • 原田大二郎さん:父が退職金で建てた家を処分することへの罪悪感

お二人に共通しているのは、「心情的なハードル(心理的な抵抗感)」が理由で処分に踏み切れず、ずるずると何年も空き家のまま維持してしまったという点です。空き家問題の大きな要因は、実はこうした「家族の感情」にあります。

生前の「一言」が、子どもの心理的負担を軽くする

もし親が生前に、子どもたちへ一言、 「私たちが亡くなった後は、家を処分しても構わないからね」 と伝えてくれていたらどうでしょうか。
それだけで、子どもたちが抱く罪悪感や心理的負担はどれほど軽くなることでしょう。 しかし、普段の生活の中でこうした会話をする機会はなかなか無いため、結果として子どもたちが悩み、空き家を抱え続けてしまうことになります。

「思い出は心の中に残る」

番組の中で原田大二郎さんは、「売ることに罪悪感があったけれど、実際に処分してみたら『処分して良かった』と感じた」とお話しされていました。
また、実家の荷物の処分に関しても、 「思い出は心の中に残る」 と語られていたのがとても印象的でした。

空き家問題を防ぐために、今できること

空き家にしてしまってから悩むのではなく、親が元気なうちに「実家をどうするか」を家族で話し合っておくこと。
それはけっして縁起が悪いことでも冷たいことでもなく、将来子どもに負担を残さないための「親の愛」だと思うのです。

「うちの実家はどうしよう?」と気になった方は、ぜひご両親が元気なうちに、ご家族で未来のことを話すきっかけを作ってみてくださいね。

とは言っても、なかなか子供の方からは言い出しにくもの。そんな時は専門家や第三者に間に入ってもらいましょう。