ご相談のきっかけ
実家を相続された依頼主様。当初は「解体更地渡し(建物を解体して更地にしてから引き渡す条件)」として売り出されていました。しかし、なかなか購入希望者が現れないまま2年半が経過。
販売活動が長期化し、次のステップへどう進むべきか悩まれていたタイミングで、シーズーオフィスへご相談をいただきました。
課題と分析
改めて物件の現状を整理したところ、いくつかのデリケートな条件が重なっていました。
- 立地環境: 河川の隣でハザードマップに該当しており、一般の購入希望者が慎重になりやすい立地
- 建物の状態: 空き家期間が2年を超え、庭木の繁茂に加え、新たに「雨漏り」が発生
- 市場の動向: 一般向けの仲介では長期戦が予想される難易度の高い土地
まずは現状のまま「古家付き土地」として売り出してみたものの、半年間反響がほとんどなく、これ以上の現状維持は維持管理の面からも限界があると判断しました。
解決に向けたご提案
空き家期間が長引くと、建物の劣化が進むだけでなく、所有者様の精神的・経済的な負担も大きくなります。そこで、現状を打破するために2つの選択肢をご提案しました。
- 賃貸として活用する案: 最低限のリフォームを行い、賃貸物件として運用する
- プロへの売却へ切り替える案: 現状のまま確実に買い取ってくれる「買取再販業者」へ打診する
依頼主様とじっくりお話しした結果、
「リフォームという金銭的負担、賃貸の管理負担は避けたい」
「これ以上、実家の管理に金銭的、精神的負担は避けたい」
というご意向を確認。
価格面での調整は必要となりますが、「これ以上の長期戦になることへの不安解消」「雨漏りやスズメバチの発生、雑草対策など建物の維持管理の負担解消」を最優先にし、業者買取の道を選択することとなりました。
結果
私共のネットワークから、該当エリアの特性やハザードマップの条件を理解し、現況のまま引き受けてくれる買取再販業者を選定。無事に売却が完了しました。
金額的には当初の想定より見直しが必要となりましたが、「いつ売れるか分からない不安」や「雨漏り・庭木雑草の維持管理の苦労」から解放され、依頼主様にもホッとしていただくことができました。
今回は一般的な売却方法にこだわり続けず、状況に合わせて柔軟に出口(売却手法)を切り替えたことが成功の鍵でした。
このまま売れずにズルズルと空き家のまま年月を重ねていくことにならず、また今回は解体ではなく、買取再販業者によってリフォームがかけられ、新しい家主様へと引き継がれていくことになったことも、依頼主様の心の荷物を下ろし、前を向くための最良の選択となりました。
不動産の売却は、単に「手放す」ことだけが目的ではありません。所有者様の「これから」の安心を守り、大切な資産を次の笑顔へと繋ぐこと。それこそが、私たちの目指す「後悔のない、笑顔の相続サポート」です。